新潟移住で後悔したくない!移住失敗談から分かるおすすめ地域とは

日本一の米どころ、新潟。

風光明媚で歴史も古く、雪国情緒溢れる街に憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。

ただ、実際住んでみないとわからない不便なことや都市と部との格差も…。

イメージが違って引っ越し後に後悔するなんてことは避けたいですよね。

今回の記事は、「新潟への移住を失敗させないために今できること」がテーマです。

在住者・移住者の生の口コミ失敗談を集めたので、移住前に知っておきたい新潟県のリアルを知ることができます。

ぜひ移住前の参考にしてください!

1.【実録】新潟移住で後悔…失敗体験談を紹介

まずは、生活面や仕事面、子育て面で実際に移住者が失敗したと思ったことをご紹介します。

1-1.新潟移住の失敗体験談【生活面】

では、新潟県の生活面での失敗談を見ていきましょう!

移住者からは、県内移動の利便性の悪さや、豪雪地帯ゆえの悩みがあがりました。

電車やバスでの移動が不便

まずは、公共交通機関を使った新潟県の移動手段に関する口コミです。

ファビコン

20代・女性・移住歴23年

車社会なので、電車やバスなどでの移動を考えるととても不便だと思います。
電車は本数が少ないですし、田舎だと電車もバスも通っていないところがたくさんあるので住むのであれば車が必須条件になるところが悪いところになります。
ファビコン

30代・女性・移住歴17年

電車も通ってはいますが、市街地の人以外は、駅までが遠いのであまり利用できません
バスは1日の本数が年々減ってきてしまっているため、乗りたい時間に乗れるわけではないため、どうしても移動手段として車が必要になります。

一例として、新潟県の電車の乗り入れ数を調べてみました。

JR
信越本線
越後線
羽越本線
上越線
磐越西線
飯山線
白新線
只見線
弥彦線
大糸線
上越新幹線
米坂線
北陸新幹線
えちごトキめき鉄道
日本海ひすいライン
妙高はねうまライン
しなの鉄道
北しなの線
あいの風とやま鉄道
あいの風とやま鉄道
北越急行
ほくほく線

新潟県に乗り入れている電車の路線は22本と少なくありません。

しかし、それぞれの自治体の中心地から離れた場所に住んでいる人は、駅に行くまでが遠く、あまり利用できないのが悩みのようです。

また、バスや電車の本数も少ないので、乗りたい時間にすぐに乗れないというデメリットがあります。

後述しますが、新潟県の移動手段については、車移動が主になっています。

運転免許を持っていない人や、運転に慣れていない人は注意が必要です。

豪雪地帯での生活の悩み

新潟と言えば雪!とイメージされる方も多いと思いますが、雪に慣れていない移住者の失敗談も幾つか上がりました。

ファビコン

デメリットとしては冬の雪が挙げられます。特に湿った雪は重さもあり、非常に厄介です。
ファビコン

30代・女性・移住歴17年間

ひとつは、冬場の雪です。大雪の年は毎日の雪かきが、生活の負担になります。
ファビコン

30代・男性・移住歴2004年ころまで

冬場は大変かと思います。なんといっても雪道を歩くことに慣れていないと身動きが取れなくなるかもしれません。
新潟県自体が広いので、自動車は必須です。自動車も冬場は積雪の際は慣れていなければ、スタックしたりスリップする危険性がつきまといます。

新潟県は、全域が豪雪地帯に指定されています。

たとえば、平成29年度(’17.12~’18.3)の三条市の累積降雪量を見てみましょう。
累積降雪量:522cm
最大積雪深:147cm
10cm~50㎝積もる日は、年間のうち148日、100cm以上積もる日も6日あるということで、1年間で半分くらいは雪に覆われていることがわかります。

スリップの危険や雪かき、雪道を安全に歩くということも、気をつけたいですね。

1-2.新潟移住の失敗体験談【仕事面】

次は、気になる仕事面での口コミを見ていきましょう!

朝晩の通勤ラッシュが発生

新潟では、通勤時間帯になると、「車」の通勤ラッシュが発生するようです。

ファビコン

40代・男性・移住歴2年

新潟市に住んでいると問題はないのですが、周辺エリアはバイパスで繋がってはいるものの交通は不便です。
朝夕のラッシュもあり、道路も限られています。だからと言って、公共交通機関も発達していないので、車に頼るしかないのは住みづらいところです。

朝日新聞によると、新潟市の中心部を東西に横断する国道・新潟バイパス(BP)は、慢性的な渋滞が課題になっています。

制限速度は80㎞の道ですが、平日の朝は時速10kmほどでしか、走行できなかったそうです。

このように、通勤時間帯の渋滞が、新潟で働く人々を大きく悩ませていることがわかります。

また、通勤時間帯における雪道の事故も頻発しています。

新潟へ移住したら、雪の日の朝は余裕をもって出かけましょう。

坂道が多く自転車通勤がつらい

車通勤のデメリットを考えましたが、場所によっては自転車通勤をしにくいところもあるようです。

ファビコン

60代・男性・移住歴2年

私が住んでいた地域は坂道が多くありました。道路の勾配も結構きつい所があり、家から職場まで自転車で通っていましたが、帰りは下るので楽でしたが、朝は登坂で、夏は汗をびっしょりかいて、辛い思いをしました。

新潟県は坂が多く、勾配がきつい場所があるという口コミです。

新潟へ移住したら、自転車通勤をしようと考えている方は、一度、住まいの近くに足を運んでみましょう。

思ったよりも坂道が多く、移住したら通勤を負担に感じるかもしれません。

自転車以外の通勤の選択肢を含めて、どうやって会社へ行くか検討してみましょう。

都市部に比べて給料が低い

そして、給料の低さも、新潟移住のデメリットの一つです。

ファビコン

例えば最低時給とか見てわかるように地方は給料安いです。
とくに女性とか安いです。知り合いの女性で地元の専門学校を出て正社員で入社し今年で入社9年とかそんぐらいの方がいますが、手取りで月14万円ぐらいでしょうか。
行政の方いわく、地元に戻られた方は収入がだいたい1/2ぐらいになるとか。

厚生労働省の調査によると、大都市と比較した新潟県の平均月収と最低賃金は以下の通りです。

  平均月収 最低賃金
新潟県 288,200円  830円
福岡県 308,200円  841円
広島県 319,800円  871円
大阪府 334,300円  964円
東京都 408,600円  1,013円

このデータからわかるように、新潟県の最低賃金は他県よりも低いです。

仕事選びとお金を使うのにしっかりと計画を立てることが重要です。

都市部に比べた給料の低さも念頭に入れておきましょう。

1-3.新潟移住の失敗体験談【環境面】

次は、環境面での失敗談です。
やはり雪に関連した口コミが多く出ました。

雨の日が多く、気分がふさぎがち

新潟では天気が変わりやすく、それに合わせて予定を調整したり、気分がふさぎがちになりという口コミです。

ファビコン

20代・女性・移住歴1年半

天気の移り変わりが早く、午前中快晴だったのに午後になると急に雨が降ってくることがしょっちゅうありました。
そのため、折り畳み傘は欠かさず持って歩いてました。
雨の日が多いため、気分が塞ぎがちになってしまうことが難点でした。
ファビコン

20代・男性・2019年移住

新潟に住んでいて少し残念だなと思ったのが、雨の日や雪の日がかなり多いところです。
趣味がスポーツ観戦なので雨が降ると試合が中止になり、かなり残念な気持ちになりますし、冬は雪が降るのでスリップの危険があるなど車移動にかなり苦労します。

のちほど、詳しく説明しますが、新潟県の年間快晴日数は1年を通して10日と少なく、全国でワースト4位となっています。

それで、楽しみにしていたアウトドアのイベントが中止されたり、自動車事故を起こす確率が高まることもあるようです。

新潟に移住するなら、折り畳み傘を常備したり、インドアの楽しみを見つけることが、新潟の気候を乗り越える秘訣といえるでしょう。

停電することが多い

そして、雪の重みで停電したり、電車がすぐにとまったりという不便さもあるようです。

ファビコン

20代・女性・移住歴4年間

海沿いに住んでいたせいか、とにかく天気が悪い。特に冬は晴れる日が極端に少なく、風も強い。雹もよく降るし大変だった。
そのせいなのか、停電も年1回は必ず発生していた。雪国で天気も荒れるのに、その割に電車が脆弱ですぐ停まる

全国積雪寒冷地帯振興協議会のホームページによると、新潟には、豪雪地帯のなかでも冬に大量の積雪がある地域「特別豪雪地帯」に指定されている地域が18もあります。

気温が0℃から1℃ぐらい、そして強風が吹く日に雪が降ると、電線の上に積もった雪の重みに耐えきれずに、電線が切れてしまうこともあるようです。

このように、電線や樹木に雪が積もることを「着雪」と呼び、新潟県では「着雪注意報」「風雪注意報」の発表が停電注意の目安になっています。

電車通勤やオール電化の住宅への移住を検討している人は十分注意しましょう。

1-4.新潟移住の失敗体験談【人間関係面】

そして、考えたいのが人間関係面での失敗談です。

悪いうわさがすぐに飛び交う

田舎では情報が筒抜けです。

ファビコン

噂はあっという間に流れます。良い噂も悪い噂もです。ですが、より人の興味をひくのは悪い噂のほうでしょう。私は住んでるところではそこまでひどくありませんが、本当にもっと田舎に行くとプライバシーはほぼ0!というところもあるようです。

口コミにあるように、人が興味を持ちやすいのは、良いうわさよりも悪いうわさの方ではないでしょうか。

プライバシー0の田舎の中では、どんな情報もすぐに広まってしまいます。

新潟へ移住したら、このネットワークに窮屈さを感じるかもしれません。

人間関係が広がりづらい

これは、新潟県公式ホームページから引用した口コミですが、あまり出会いがないという口コミです。

東京では、学生だったということありますが、周囲に様々な職種や働き方をしている人がいて、日常的に様々なジャンルの人と接する機会が多かったように思います。でも、新潟の場合は自分で行動しなければ、職場と自宅の往復になりがちで、色んな人との出会いが広がりにくいのかなと感じます。

当たり前ですが、友人がいないということですね。

引用:https://niigatakurashi.com/people/2351/

新潟では車移動が一般的ですし、「職場と自宅の往復になりがち」ということです。

それゆえ、気軽に交友関係を広げるのが難しく、孤独感を感じる移住者もいるようです。

自ら行動して、どんどん知り合っていこうという積極性が問われるかもしれません。

1-5.新潟移住の失敗体験談【子育て面】

次に、子育ての失敗談を見ていきましょう!

遊べる場所がない

まずは、子どもたちが遊べる場所が少ないというデメリットです。

ファビコン

20代・男性・移住歴1年

観光スポットがないこと。友人が遊びにきましたが、日中連れて行くような場所がありません。冬であればスノースポーツができますが、オフシーズンのレジャースポットについては弱いかもしれません。

のちほど詳述しますが、新潟ではレジャー施設の数が多くありません

映画館は9施設、カラオケは90軒あり、普通に遊ぶ分には困らないかもしれません。

しかし、県外から来た友人や家族をもてなして楽しめるような場所がないのは、移住者にとってはデメリットになるでしょう。

通学や習い事の送迎が大変

移住者からはこんな声があがりました。

高校まで遠いので、通学のことが心配。市街地まで出るのに車でも一時間弱。通学するとなると、金銭的にも負担が大きいと感じています。」
「公共交通機関が使いにくいので、子どもの習い事をさせるのに、ほぼ親の送り迎えが必要となるのが不便です。

引用:https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/life/264841_377489_misc.pdf

学校までの遠さ、そして子どもの習い事の送迎が大変だという口コミです。

子どもの習い事に合わせてスケジュールを組む親も大変ですが、通学に時間がかかる子どもも疲れが溜まるでしょう。

子育て世代の方は、住む場所から学校までの距離、また習い事をさせるなら、その場所からの距離も考えて、利便性のいい場所を選びましょう。

2.新潟移住の注意点

では、新潟移住の注意点を見ていきましょう!

注意点1.車社会である

まずは、新潟が車社会であるということが挙げられます。

車移動ゆえのデメリット

移住者からは、こんな声があがっています。

ファビコン

20代・男性・2019年移住

生活に困る点で言えば、少し車を持っていないと移動にかなり苦労すると思います。
ファビコン

逆に現時点での苦労はクルマの運転です。運転免許を取ったのは大学生の頃で、以来つい最近まで10年以上ペーパードライバーでした。ですが、仕事や日々の暮らしで運転が必要なのでマイカーを購入しました。少しずつ運転する機会を増やしていくことで、徐々に運転にも慣れてきました。

新潟県内の公共交通機関はあまり発達しておらず、生活のどんな面においても、車移動が必須ということです。

ペーパードライバーで移住した場合、苦労することがわかりますね。

ファビコン

ただ新潟の場合、車社会なのが現状。私はお酒を飲むことが好きなので、仕事終わりなどに「今日、この後飲みに行かない?」と友人や同僚を気軽に誘えないのは少し寂しいですね。

また、仕事仲間となかなか飲みにいけないということもデメリット。

運転代行サービスの利用など、工夫が必要になるでしょう。

他にも、先ほど考えたように、渋滞に巻き込まれたり、子どもの習い事の送迎などにも時間がかかるため、新潟県ではスケジュールに余裕をもって行動することが必要となるでしょう。

車を維持する費用がかかる

車を維持するためには、車検代やガソリン代だけではなく自動車税や保険料も発生してきます。

また、新潟は雪国ですから、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンなどの雪道への対策も必要不可欠です。

スタッドレスタイヤは、冬と春に2回交換費用もかかりますので、ご注意ください。

さらに、こんな口コミも。

ファビコン

30代・女性・移住歴17年間

冬場の雪と関わってきますが、四駆の車でないとならないので費用的にも割高になります。

調べてみると、滑りやすい雪道を安全に走行するためには、駆動力が高い4WD(4輪駆動)が一般的なようです。

しかし、4WDの車は、都会でも走行できる2WDに比べて数十万円高くなり、燃費も悪いということでした。

雪国で車を持つと言う事は、基本的な維持費だけでなく、車本体の値段も、雪道対策のためにも、多額の費用がかかるということを覚えておきましょう。

遠くまで遊びに行けない

一方で、こんなデータもあります。

グーネットの「都道府県別カーライフ充実度調査」によると、新潟県が総合1位

インフラ部門で第3位を獲得し、車で移動するための交通インフラが整っていることが分かります。

しかし、レジャー部門では、点数が低くなっていて、気軽に車で遊びに行ける遊園地やテーマパーク数が県内に少ないことがわかります。

こどもとお出かけサイト「いこーよ」によると、新潟県内で子どもと楽しめるレジャー施設は全部で33。

しかし、上越国際プレイランドやサントピアワールドなど、どこの施設も基本的には郊外にあり、自然と触れ合うことを目的にしています。

広い敷地と、豊かな自然、そしてキャンプやスキーなどのアウトドアがお好きな方であれば、きっと楽しめると思いますが、ザ・遊園地のような施設はほとんどないので、県外まで出ることになるでしょう。

注意点2.豪雪地帯である

そして、豪雪地帯新潟への移住の注意点も知っておきたいですね。

雪道の運転は注意

雪道では、事故が大変起こりやすくなっています。

新潟県警によると、平成26年から平成30年までの5年間において、雪道での人身事故発生件数は、年平均で1,527件、物損事故発生件数は、年平均で22,041件という調査結果が公表されました。

多い年には、30人雪道の事故によって命を落とし2400人以上のけが人が出ていることもわかります。

そして、新潟県で特に多いのが、7時から9時、そして17時から18時の通勤時間帯における事故です。

新潟へ移住したら、特に通勤・通学時間帯の事故には十分に注意しましょう。

また、必ずスタッドレスタイヤやタイヤチェーンなどの対策をとり、万全の状態で新潟の冬を安全に走行しましょう。

雪国の生活に慣れていない

新潟へ移住した人が一番悩まされるのが、雪かきです。

ウェザーニュースの調べで、新潟の地元の人がいかに雪に慣れているか分かる以下のようなアンケート結果があります。

・あなたは積雪への対策としてグッズや最新の情報入手方法などを事前に準備していますか?
“十分している”“まあまあしている” と答えた人の割合が89.0%  全国第4位

冬の普段の生活の中で、何cmの積雪になると生活に支障が出てきますか?

新潟県:54㎝(膝上くらい)  全国第1位
豪雪地帯の平均:25.73cm(ふくらはぎくらい)
非豪雪地帯の平均:は6.75cm(くるぶしくらい)

・明日の朝に5cmの積雪予報が出たとしたら、あなたは何分前に起床しますか?

新潟県:9分48秒前     全国第1位
豪雪地帯の平均:21分57秒前
非豪雪地帯の平均:34分46秒前

引用:https://jp.weathernews.com/news/11163/

新潟の地元の人は、幼いころから雪に慣れており、5㎝くらいの積雪には難なく対処します。

膝まで埋まるほどの雪でも、多少は生活への支障が出ないということがわかります。

しかし、移住者はそうはいきません。

雪道の歩き方に慣れていないと、転倒のリスクが高まります。

また、雪かきにも多くの時間がかかり、体力も消耗することでしょう。

新潟の冬を乗り越えるためにも、雪かき用スコップや雪用の靴を常備しておくことが大切です。

気分が落ち込みやすい

厚生労働省の調査」によると、新潟県では、10万人あたりのうつ病患者数や、年間自殺死亡率が、全国平均を大きく上回っています。

その理由としてあげられるのが、日照時間の少なさです。

 

統計でみる都道府県のすがた2018によると新潟県の年間日照時間はワースト7位。

また、年間快晴日数はなんと10日と少なく、ワースト4位です。

その代わり、年間降水日数は164日、年間降雪日数は60日で共に第6位と多いです。

 

上記のようなデータから、総合的に判断すると、「晴れの日が少なく雨や雪が多い気候」だといえます。

日の光を浴びないと自律神経が乱れ、「セロトニン」という感情を安定させる脳内伝達物質の分泌が減ってしまいます。

そのため、日照時間が少ないと、気分が落ち込みやすくうつ病になるリスクが高くなるのです。

雪国では「冬季うつ病」という言葉もあるほど、深刻な問題になっています。

新潟へ移住したら、冬を楽しく過ごせる方法を身に着けたいですね。

例えば、冬しかできないウィンタースポーツに挑戦してみてもいいでしょう。

新潟には、スキーやスノーボードをはじめとしたウィンタースポーツが盛んに行われています。

新潟県のホームページからは、「スノーチュービング」「ジップライン」など、マイナーでも面白いウィンタースポーツについて知ることができます。

ぜひ、都会では決して経験できない新しい趣味を見つけて、新潟の冬を乗り越えてください。

注意点3.人間関係が作りにくい

最後にあげたいのは、移住生活を成功させるうえで欠かせない「人間関係」の注意点です。

新潟の県民性

新潟の県民性として、辛抱強くまじめで、言われたことを黙々とこなすという面があるようです。

ダイヤモンドオンラインによると、

「ただ、それは裏を返せば、積極性に欠けるということでもある。自分から仕掛けて行動することが少ないのである。当然、冒険を好まないし、安定志向が強い。」

ということでした。

それで、よく「田舎暮らし」でイメージするような、移住者に「野菜を持ってきたよ」と声をかけてくれることが少ないという口コミもありました。

積極的に新潟の地元の人からかかわりを持とうとすることはあまりないのかもしれません。

しかし、それは「歓迎されていない」ということではなく、積極的に欠ける県民性なのだということを覚えておきましょう。

それで、新潟の地元の人の人間関係を築くのに時間がかかるということを覚えておきましょう。

自分から積極的にかかわりをもつように心がけることが、移住した後でも孤独感を感じない秘訣になるでしょう。

自治会への加入はほぼ強制

新潟では、今まで住んでいたところではなかったような地域との関わり方が求められることもあります。

例えば、新潟市の自治会加入率が91.6%政令指定都市の中では第2位を誇るということです。

安心安全の土台がしっかりしてます!

それで、自治会費や街への行事の参加が強く求められる場合もあることでしょう。

新潟へ移住してからご近所トラブルにならないように、心構えをしておきましょう。

交際費のために、いくらかお金を取り分けておくことも必要です。

そのように、事前の心構えや準備をしておくことが、新潟での人間関係を成功させる秘訣です。

3.新潟移住を成功へ導くポイントとは?

では、新潟移住を成功へ導くポイントをご紹介します!

ポイント1.自分にあった移住先を知ろう

まずは、事前の情報収集が大切です。

インターネット上では、以下のようなウェブサイトから情報をあつめることができます。

県が運営するIターン、Uターンの人向けの情報提供を行っています。

そもそも新潟県とはどんなところなのか、自分にあった移住先の地域はどこなのかを知ることができます。

ウェブサイトから無料で閲覧することができる、女性移住者向けのパンフレットです。

母として、妻として、そしてキャリアウーマンとして、新潟へ移住してよかったことや、大変だったことが女性ならではの視点で語られます。

新潟への移住を考えている女性の方は、ぜひ一度目を通してみてください。

新潟関係の本を読んでみよう!

またインターネットはあまり使わないという方は、新潟関連の書籍を読むのもいいでしょう。

  •  「新・日本各地のくらし 3」著者 次山 信男/監修 出版者 東京:ポプラ社 1999年04月

この本の中では、新潟の中でも降雪量が多い十日町での暮らし方や、雪に負けない暮らしの知恵などが、写真と文で紹介されています。

移住する前に呼んでおくなら、新潟の雪国生活を思い描く助けになることでしょう。

  •  「棚田の詩―ふるさと松之山」著者 佐藤 悠里/写真  佐藤 紅鳴/俳句 出版者 新潟:新潟日報事業社 2004年01月

こちらの本は、新潟の棚田をとらえた写真俳句集です。

今まで考えてきたようなデメリットも吹き飛ぶような、自然の温かさや優しさを歌っており、新潟移住の良さを再確認できるでしょう。

他にも、書店や図書館に行けば、旅行記やガイドブックなど、新潟をテーマにした書籍は多く扱われています。

移住前には、本やインターネットで、新潟に関する情報を少しでも取り入れておくことが必要です。

ポイント2. 移住支援制度を活用しよう

移住する場所が決まったら、次に活用したいのが、移住支援制度です。

仕事に関する移住支援制度

にいがたジョブカフェ」では、地域や業種ごとに、自分に合った仕事を探すことができます。

2020年6月現在、1300以上の企業が求人を出しているので、まず仕事探しで悩んだら、このホームページを見てみましょう。

また、移住者向けの「合同企業説明会」も時折行われているので、移住後に仕事を探す場合は、ぜひ足を運んでみてください。

住まいに関する移住支援制度

住まい情報では、「にいがたぐらし」が役立ちます。

空き家や公営住宅、そして住まいに関する移住支援情報を詳しく調べることができます。

また、お試し居住施設という短期的に安価で居住できる住宅もあるので、新潟県に移住することに不安がある人は、まずは数日新潟へのプチ移住を試してみてはいかがでしょうか。

子育てに関する移住支援制度

子育てに関しては、様々な支援がなされています。

子どもと一緒に新潟で暮らすイメージがわかないという人は、移住者インタビューの「新しい働きかた」をご覧ください。

子どもを連れて移住した人達の苦労や、努力を知ることができ、新潟でこんな生活がしたいという具体的な夢につながるでしょう。

また、新潟県では県の移住支援制度もありますし、各市町村ごとに異なった移住支援が行われています。

自分が利用できる制度が分からない場合は、移住相談会へいったり、移住コンシェルジュに電話で尋ねたりすることができるでしょう。

ぜひ、後悔しないように、移住支援制度を活用してみてくださいね!

ポイント3.移住者のコミュニティに参加しよう

出典:http://seapoint.info/event/

移住した後で、移住者のコミュニティに参加することも大切です。

たとえば、新潟市中央区にあるSea Point NIIGATAは、海の見えるコワーキングスペースです。

会社員から主婦、学生まで誰でも利用することができ、人と人との新しい絆を築くことを目的として、作られました。

移住者も、地元の人も利用するので、ぜひ横のつながりを持つためにも、一度は足を運んでみてはいかがでしょうか。

また、新潟移住者支援の会「ミチシルベ」では、知っておくべき新潟生活の乗り越え方から、友達の探し方まで多面的に移住者を支援しています。

このような、移住者のコミュニティに、自分から積極的に関わるなら、移住生活で起こりうる問題に首尾よく対処できることでしょう。

4.新潟移住するならココ!おすすめの地域

では、新潟移住する際のおすすめの地域をご紹介します。

アクセスの良さならおすすめの地域は新潟市

アクセスのよさであれば、新潟市がおすすめです。

 

 
 
 
 
 
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新潟市は、人口80万の政令指定都市で、新幹線や電車、さらに市内バスなどの公共交通が充実しています。

そして、市内の待機児童は0人で地価も安いため、子育て世代にはうってつけの移住地です。

また、新潟市は、移住者向けの情報発信を積極的に行っています。

新潟暮らしはHAPPYターン」という新潟市の移住者向けウェブサイトでは、移住関連のイベントや移住経験インタビュー記事を多くアップしており、移住者の不安や疑問に答えています。

新潟市ならではの良さも、このウェブサイトから知ることができるのでぜひ参考にしてみてください。

利用したい新潟市の移住支援制度

では、そんな新潟市への移住で利用したい支援制度にはどんなものがあるでしょうか。

新潟市就職応援サイト

仕事探しなら、新潟市就職応援サイトを利用しましょう。

このウェブサイトでは、就職イベント情報や、働きやすい職場づくりに取組む企業の情報を発信しています。

業種別で職探しもできるので、移住の前にはのぞいてみてはいかがでしょうか。

新潟市移住支援金

東京から新潟市へ移住した人に、最大100万円を交付する、移住支援金。

現在東京に住んでいるという方にとっては、大きな移住支援になるでしょう。

取得にも条件があるので、詳細はウェブサイトをご確認ください。

新潟市移住支援金交付事業

充実した支援制度でおすすめの地域は燕市

次におすすめしたいのが、燕市です。

燕市の特徴は、新潟県の中でも特に、移住者向けの充実した支援制度があることです。

どんな支援が受けられるのか、見ていきましょう!

 

 
 
 
 
 
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利用したい燕市の移住支援制度

利用したい移住支援制度は3つあります。

ツバメビト移住ツアー

ツバメビト移住ツアーは、移住支援制度の中でもまだ珍しい、「オーダーメイド型」の移住ツアーです。

 

  • 子育てプラン
    …公園や保育園、スーパーマーケットを地元の人が案内してくれます。
  • 仕事プラン
    産業史料館や希望する会社を見学して、燕市での生活を思い描くことができます。

 

いずれも、ツアーの最後には、市職員との面談で移住支援制度を詳しく説明してもらえるので、不安な点をすべて尋られるので、安心して移住できるでしょう。

つばめjobナビ

仕事を探している人がぜひ利用したいのが、つばめジョブナビです。

このサイトでも、ただ求人情報だけを掲載しているだけではありません。

燕市の取り組みとして移住者向けの「社会人インターンシップ」という制度があります。

この取り組みでは、働きたいと思っている企業で1日、朝礼から終業まで仕事を体験することができます。

職場の雰囲気や仕事内容を知って、燕市で働けそうかどうか、見極めることができるのです。

もちろん、燕市で働く魅力や、業種・職種別で求人を探すこともできますが、社会人インターンシップは、移住を失敗させないためにも、試してみてはいかがでしょうか。

オンライン移住相談

そして、昨今の状況を踏まえて、燕市が始めたのがオンライン移住相談です。

ZoomやLINEなどのツールを用いて、燕市の移住に関して直接話を聞くことができます。

ぜひ、燕市に興味がある方は、一度オンライン移住相談で話を聞いてみてください。

ザ・田舎暮らしならおすすめの地域は岩船郡粟島浦村

そして、新潟県で「ザ・田舎暮らし」をしたいなら、岩船郡粟島浦村がおすすめです。

粟島は、日本海に浮かぶ小さな孤島です。

人口はたった370人コンビニもなく小中学校は一つだけという、まさに田舎です。

しかし、島民の数が少ないからこそ、皆が顔見知りで温かい人間関係を築くことができるに違いありません。

 

 
 
 
 
 
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Kazuyuki Kawahara/川原 和之(@kazuyukikawahara)がシェアした投稿

ちょっと不便だけど、温かい人たちに囲まれて穏やかに暮らす。

そんな憧れの田舎暮らしを新潟でしたいなら、粟島浦村への移住を考えてみてはいかがでしょうか。

利用したい粟島の移住支援制度

そんな小さな島、粟島ですが、移住支援制度もきちんとあります。

ふるさとワーキングホリデー

ふるさとワーキングホリデー」では、10日間から30日間程度、働きながら粟島の暮らしを体験できます。

そこで、粟島の暮らしが自分に合っているかどうかを、考えることができるでしょう。

粟島村のホームページには、「まずは一度、粟島を訪れてみてください。春、夏、秋、冬、四季折々の魅力があります。目で見て、身体で感じてください。島内の環境については、ご自身でも調査し、納得したうえで移住することをオススメします。」との一文があります。

ただ田舎で暮らしたいというだけで、ぱっと移住を決めてしまうと、後悔するということですね。

ぜひ、上記のような移住支援制度を利用し、移住前には一度は粟島に足を運んでみてください。

5.まとめ

実際に新潟に移住した人の失敗談から、多くを学べましたね。

まとめてみると、こんな点が分かりました。

  • 雪による渋滞や交通事故、そして停電に注意!
  • 雪かきや冬季うつ病への備えをしておこう。
  • 人間関係を築くコツを、先輩移住者に聞いておこう。
  • 通勤や通学に時間がかかるので、余裕をもって家をでよう。

ぜひ、この記事を活かして、新潟県への移住を成功させましょう!