石川への移住は失敗・後悔が多い?実体験から学ぶ移住成功のポイントを紹介

豊かな自然の元、スローライフが送れるイメージの石川県。

しかし、

ファビコン

移住希望者

住んでみたら意外と不便で、下調べを怠って後悔した!

なんて、移住した後に思いたくないですよね。

そうならないよう今回いえらぼでは、移住者・在住者からの住みづらさを感じたという口コミを独自調査!

この記事を読めば、リアルな失敗談から移住の際の注意点・移住をうまくいかせるポイント・おすすめの移住先が分かります。

石川に移住して良かった!と思えるように、まずは失敗ケースから学んでいきましょう。

1.【実録】石川移住で後悔…失敗体験談を紹介

まずは、石川に移住した方々のリアルな失敗談から確認していきましょう。

車の必要性や街の利便性、仕事の多さなどのポイントを、実際に石川に移住した人たちの口コミからわかりやすく紹介していきます。

石川のイメージだけで移住を決めず、実際には大変な部分もあることを把握しておきましょう!

1-1.石川県の移住失敗談【生活面】

まずは石川県へ移住後に実感した、生活面での失敗談を紹介していきます。

日常生活での移動が不便

基本的な生活に車が必要という口コミです。

ファビコン

30代女性・10年在住

電車は本数も駅数も少ないので決して利便性が高いとは言えません。

石川県の主な公共交通機関は北陸鉄道の電車とバス、JR西日本の電車とバスに絞られ、東京などの大都市ほどの選択肢がありません。

東京であればJR、東京メトロ、都営地下鉄、小田急電鉄、京王電鉄などの企業が鉄道網を設けており、利用者も多いため、数分に1本という間隔で運用されています。

その点、石川県は運営する企業も利用者も少ないです。

運用間隔が数十分に1本が基準となり、不便に感じられるのも無理はありません。

日常生活でスムーズに移動しづらい点はデメリットと言えるでしょう。

金沢市以外は不便

金沢市以外は不便という口コミです。

ファビコン

40代男性・13年在住

不便だと感じるのは、金沢市だけで石川県が完結しているところです。観光地も役所関係も食に関することもだいたい金沢だけでなんとかなります。

そのため金沢は発展するのだけれどもその周囲に目を向けると結構寂れているところが多いです。金沢市以外に住むとなったら、移動手段やスーパーなどで不便な面が見られます。

一般社団法人日本ショッピングセンター協会(JCSC)の「都道府県別・市区町村別SC一覧」によると、石川県内のショッピングモールの数は46個とされています。

ただし、46中30個ほどが金沢市内に設けられているため、金沢市以外に住むと不便な地域も多いです。

また、兼六園や金沢21世紀美術館、金沢城公園などの観光スポットも金沢市内にあります。

観光地や商業施設もすべて金沢に集まっているのが石川県の特徴といえますね。

車のある生活がスタンダード

ファビコン

20代女性・15年

田舎の交通機関が少ないので、1時間に電車が1本だったりバス停がないので車がない人などは移動手段がなくとても不便さがあります。

あとは、タクシー運転手の運転の荒さと対応が悪いと聞きましたしわたしも実際に体験しました。

このような口コミからもわかるように、石川では車のある生活がスタンダードと考えてきましょう。

石川県は公共交通機関があまり発達していない上に、金沢市に観光地も役所関係、ショッピングモールなどの施設が集約されているため車のある生活が基本です。

駐車場代やガソリン代で月1万円ほど、新しく車を購入する場合には数十万円ほどの予算が必要になります。

金沢市内の移動が多くなる石川県では、普段の移動だけを考えると、そこまで大きな車をもつ必要はないといえます。

軽自動車でも十分に対応することができるので、新たに車を購入する方は軽自動車も選択肢に入れてみてください。

普通自動車よりも5分の1程度安いので、不要な支出を抑えることができますよ。

1-2.石川県の移住失敗談【仕事面】

まずは、石川県へ移住後に実感した、仕事面での失敗談を紹介していきます。

時給が安い求人が多い

時給が安い求人が多いことへの口コミです。

ファビコン

40代男性・22年間在住

物価が安い代わりに、賃金も安い傾向にあります。当時の最低賃金と時給が割と近い求人が多かったことを覚えております。

石川県は平均的な収入が低く、なかなか好待遇の仕事を見つけるのは難しいようです。

石川県の平均収入は309,900円であり、東京よりも10万円ほど安い水準であることが、「厚生労働省による調査」から読み取ることができます。

時給換算してみると石川は1,500円ほどで東京は2,000円と、500円もの違いがあるわけです。

石川県でバリバリ稼げる人は多くないことを覚えておきましょう!。

石川県に移住する際には、高い給与に期待することができないと言えそうです。

もちろん勤めている会社の規模にもよりますが、月収が減り、生活の規模を小さくせざるを得ないケースも想定しておくことをおすすめします。

今とあまり収入を変えたくないという方は、石川の主要産業で活かせるスキルを身につけてきましょう。

石川の主要産業は生産用機械器具製造業、食料品製造業、繊維工業であるため、工場管理者などの資格を持っておくと良いでしょう。

1-3.石川県の移住失敗談【環境面】

まずは、石川県へ移住後に実感した、環境面での失敗談を紹介していきます。

天候が不安定

天候が不安定で急変することがあるという体験談です。

ファビコン

30代男性・2014年10月から2019年4月

冬は年に数回はドカ雪が降る事になる。2月は晴れる日がほぼゼロ日と言っても過言ではない。

弁当忘れても傘忘れるなという言葉があるくらい天気が急変することが多い。

ファビコン

20代女性・4年在住

気候変動が激しいことが気掛かりです。降水確率が40%であれば傘を持っていくことをお勧めします。

夏は急な激しい雷音が聞こえたと思えば、雨が降り出します。時に霰が降ってくることもあります。冬は日本海側ということもあり、寒く雪も積もります。車が走った道は凍って滑る為、滑り止めのある靴でないと転んでしまうので注意が必要です。

石川県での生活には、不安定な天候に注意することが重要です。

気象庁のデータでは石川県が日照時間が秋田に次いで2番目に少なく、雷日数が日本一多いことがわかっており、天候変動が起こりやすいということが言えます。

口コミにもあるような、降水確率40%でも傘を持ち歩くといった対策が石川県で生活する際のスタンダードと考えましょう。

また、石川県へ移住する際は、洗濯物を乾かすための設備を意識することをおすすめします。

賃貸を借りる場合にはサンルームや浴室乾燥機がある物件を探し、家賃をおさえたい方は乾燥機能のある洗濯機を用意するなどの対策を講じるとよいでしょう。

1-4.石川県の移住失敗談【人間関係面】

まずは、石川県へ移住後に実感した、人間関係面での失敗談を紹介していきます。

優柔不断な人が多い

プレジデント社「47都道府県別・県民性大図鑑」によると、

広大で豊かな土地に育まれ、県民性は穏やかだが、「加賀の物乞い」と呼ばれたように、いざとなったら、どうしていいのかわからない、優柔不断な性格が特徴。

(引用:プレジデント社「47都道府県別・県民性大図鑑」

という風に県民性が表現されています。

「加賀の物乞い」とは、石川県が加賀百万石で知られる加賀藩に由来しており、事を荒立てずに控えめに藩を守り抜いた、おっとりした人間性を揶揄した言葉として用いられています。

良評
・温厚で粘り強い人が多い(千葉・男)
・視野が広く、思いやりを感じる(愛媛・男)
悪評
・封建的で、ケチで見栄っ張り(群馬・男)
・石川県以外に対する意識が強すぎる(静岡・男)

(引用:プレジデント社「47都道府県別・県民性大図鑑」

口コミにもあるように、基本的に温厚で、粘り強いという良さも備えています。

普段は温厚で粘り強い一面があれど、いざという緊急時にうろたえてしまう、そんな県民性が垣間見えます。

石川県での人間関係についてはじっくりと時間をかけて、信頼関係を少しずつ築いていくような意識が大切です。

忍耐強さや粘り強さを持ち合わせている一方で、信頼関係がないと心を開いてくれないため、移住直後はよそよそしく感じられてしまうこともあります。

本当は根が真面目で優しいということを理解し、少しずつ距離を縮めていきましょう。

2.おすすめの地域は金沢市内!

実際に石川で生活をした人たちの実体験を理解したところで、おすすめの地域についても確認していきましょう。

石川県に移住する方々におすすめするエリアは金沢市内です。

おすすめする理由や金沢市に住んだ移住者の感想、金沢ならではの楽しみから、金沢市の魅力を紹介していきます。

おすすめ理由

石川県に移住する際に選ぶ地域は金沢一択です。

石川では金沢市に観光地も役所関係、ショッピングモールなどの施設が集約されているため、金沢市から出る理由があまりありません。

現在住んでいる地域やこだわりたいポイントによることは事実ですが、金沢市以外のエリアは利便性のなさにストレスを感じてしまうでしょう。

特におすすめする理由は、車と公共交通機関の2つを併用して使える点です。

金沢市内では車さえあれば、買い物やレジャーなどの日常生活に困ることはありません。

ただし、石川県の外に行くことを想定すると、公共交通機関も使えたほうがよいでしょう。

金沢市は新幹線が止まり、東京まで45分程で向かうことができ、活動範囲をより広くすることができます。

また、石川県の県民文化局が発表している「平成28年版石川100の指標」によると、女性の就業率が全国1位であるとされています。

金沢市は保育施設も充実しているため、子どもを育てながら働ける環境が整えられています。

仕事で東京に向かう機会がある方はもちろん、トレンドにも気を配りたいという方、子育てと仕事を両立させたい方は金沢市内で新居探しをスタートすることをおすすめします。

移住者の声

金沢市に移住し、満足している方の口コミです。

ファビコン

30代女性・10年

金沢市に住んでいますが、東京や大阪ほどの大都市ではなく、かと言って田舎でもないのが良いところです。必要なものが程よい距離にあり、人も多すぎず、有名なショップもあるのでお買い物には苦労しません。

マナーの良い人も多いので、とても落ち着いて生活することができます。また、危ない地域が他府県に比べて少ないように思います。どこに行ってもごみ一つ落ちていませんし、浮浪者は見たことがありません。

最後に、個人的に特に良いと思ったのは食に関してです。とにかく海の幸が新鮮なので普通のスーパーで買ったお刺身も大変美味しいですし、関東では見たことのない種類も豊富にあります。また、飲食店も非常にクオリティが高いのでどこに入っても外れることがありません。

金沢市の規模感は東京や大阪よりコンパクトであり、イメージ通りだったと感じられているようです。

口コミある通り、人が多すぎず、田舎過ぎずという点が金沢市の1番の特徴と言えそうです。

また、規模感にプラスしてマナーがよく、きれいな街である点も好評のようです。

買い物や仕事における利便性だけでなく、落ち着いて暮らしたい、安心して暮らしたいという方にも、移住するのであれば金沢市がおすすめです。

金沢市ならではの楽しみ

金沢市ならではの楽しみは、何と言っても都会にはない歴史と自然を感じられる点にあります。

歴史的な建造物で言えば、金沢城公園が全国的にも有名であり、国の重要文化財に指定され、明治以降の全国最大規模の木造城郭建築物として親しまれています。

 
 
 
 
 
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また、近江町市場は、日本海の鮮魚や加賀野菜を心ゆくまで楽しめるスポットであり、石川県のグルメを余すことなく味わえます。

このような観光スポットにも30分ほどで足を伸ばせるのが、金沢市ならではの楽しみ方です。

3.利用したい移住支援制度

最後に石川県に移住する際に利用したい移住支援制度を紹介します。

いしかわ移住支援事業

石川は次の条件をクリアする方々に移住支援金を用意する、いしかわ移住支援事業を展開しています。

  • 東京23区内に在住または下記の地域にお住まいで通勤している方(いずれも移住する3ヶ月前において、10年間のうち通算5年以上かつ直前に1年以上)
  • 石川県内の移住対象市町村へ移住する方
  • 石川UIJターンナビに移住支援金の対象として掲載する求人に応募し新規就業した方

その他にも提出期限などの条件がありますが、移住してすぐに着手すれば2人以上の家族世帯100万円、単身者の場合60万円の移住支援金を獲得できます。

金沢市の移住者向け住宅補助制度

金沢市では金沢市で住宅を新築等される方向けの補助制度である、移住者向け住宅補助制度を展開しています。

  • 石川中央都市圏内(金沢市・白山市・かほく市・野々市市・津幡町・内灘町)において現に勤務し、若しくは事業を営んでいる者。またはその予定である
  • 金沢市内に住民票を異動して3年を経過しない者、または異動す予定である
  • 金沢市内に住民票を異動する前に、市外に3年以上居住していた

上記の条件を満たしていれば、最高200万円の助成金を支援してもらうことができまうす。

まとめ

石川への移住に失敗しないためには、移住後に感じるデメリットを知ることが先決です。

車がないと生活のストレスが大きくなる、会社からの給料に期待できない、天候を意識した生活が必要といった点で移住後に後悔したという方が少なくありません。。

ただし、

  • 軽自動車をもつ
  • 産業の特徴を理解したスキルを身につける
  • 洗濯物を干せる設備に着目する

という点が大切だと理解していれば、移住を成功に近づけることができるでしょう。

石川には昔ながらの文化があり、田舎ならではのゆっくりした時間を感じることができる人気のエリアです。

石川移住の失敗談を理解しつつ石川ならでの良さを知ることで、満足度の高い移住を現実のものにできるでしょう。