京都への移住は失敗が多い?リアルな失敗談から成功のポイントを紹介

ファビコン

移住希望者

勇気を出して京都への移住にしたが失敗だった

という声を耳にしている方も多いのではないでしょうか?

みなさんも憧れていた京都での生活が、イメージと違っていたら残念だと思いませんか?

この記事では京都府への移住に失敗したと感じている方々のリアルな口コミを紹介しつつ、移住を成功させるためのポイントをわかりやすく解説していきます。

移住を決める前にチェックしておくだけで、京都の魅力を堪能できるでしょう。

1.【実録】京都移住で後悔…失敗体験談を紹介

まずは京都への移住に後悔してしまった方々の体験談を紹介していきます。 京都府への移住での後悔を生活面、仕事面、環境面、人間関係面、自然災害面の5つのポイントでまとめました。  

1-1.京都移住の失敗体験談【生活面】

まずは京都に移住したあとに感じた生活面の失敗体験談を紹介します。

観光シーズンは日常生活に支障をきたす

観光シーズンには日常生活に支障をきたすという体験談です。

ファビコン

30代女性・大学時代の4年間

デメリットは、京都は観光都市であり、特に桜の季節と紅葉の季節は観光客でごった返し、普段使っている電車等が混み合って乗れない、などは覚悟しなければなりません。

観光シーズンに普段通りの生活が難しくなることがあります。

金閣寺などの観光スポットが多いイメージのある京都ですが、その規模は日常生活に支障をきたすほどです。

inboundinsightの調査によれば、2018年の京都の外国人滞在者数は19,371,692人であり、東京・大阪に次いで第3位です。

観光地付近の市バスやかなり混雑してしまいます。

京都に移住する際には観光客の動向にも気を配り、住む場所を決める必要があります。   

車の所有で出費がかさむ

思ったよりも生活費がかさんでしまったという体験談です。

ファビコン

30代女性・8年間

観光客が多いため移動に時間がかかる。街中で車を持とうと駐車場を契約すると3万円ほどかかるので、結局原付や公共の交通手段になってしまう。

 地方都市であり、東京などの都会よりも生活費がかからない京都ですが、街中で車をもつと意外と痛い固定費がかさみます。

街中であれば3万円ほど、その他の場所であれば1万円ほどが京都府内の月額駐車場の相場です。

生活費にお金をかけられない方は、都心から少し距離を置いたエリアでの住まい探しをイメージしておきましょう。

1-2.京都移住の失敗体験談【仕事面】

仕事面での失敗談も1つ紹介します。

職場探しに困ってしまった

職場探しに困ってしまったという体験談です。

地方都市の中でも比較的規模の大きい京都ですが、求人の数が豊富とは言えません。

Indeedに掲載されている京都の新規求人数は約5万4千件であり、東京の50万件と比べると10分の1ほどです。

また、約23万件ほどの求人がある大阪と比較すると、4分の1ほどの水準です。

観光を目当てに遊びに来る方が多いため、東京に拠点を設けるようなWebマーケティングやデザイン関係の仕事には限りがあります。

1-3.京都移住の失敗体験談【環境面】

 ここからは京都に移住したあとに感じた、環境面の失敗体験談を紹介します。

騒音が気になる

騒音になれるまでに時間がかかったという体験談です。

ファビコン

30代女性・2016年~2019年

ただ、台風の時の大水や、国道沿いに住んでいた時には救急車やエンジン音の煩い車には悩まされました。

ファビコン

20代女性・2年半

デメリットといえば、大通りに面した所に住んでいるので、車通りの音がうるさいことや人口が多いことです。
住んでいると徐々に慣れていきますが、繊細な人は気になるかもしれません。

まったりと優雅なイメージの京都ですが、住む場所によっては、騒音が気になってしまうということも考えられます。

特に国道沿いのエリアでは、車や人が発する騒音がストレスに感じられてしまうでしょう。

観光地周辺や大きな道路からは少し距離をとって家探しをした方がよさそうですね。

盆地ならではの不快さがある

盆地ならではの暑さや寒さが気になったという体験談です。

ファビコン

20代女性・約3年

デメリットは、夏はすごくて暑くて、夏はすごく寒いことです。
盆地なので、風が吹かないので、夏はジメジメした暑さで、冬は冷んやりとした寒さがありました。

盆地ならではの、じめっとした気候がストレスに感じられることもあります。

北に丹波高原、東に比叡山、西に西山山地があり、風が吹き抜けにくい盆地になっていることが京都の地形的な特徴です。

盆地は風が吹き抜けにくく、暖かい空気や冷たい空気が停滞するため、季節ごとの気候が不快に感じられることもあります。

1-4.京都移住の失敗体験談【人間関係面】

ここからは京都に移住したあとに感じた、人間関係面の失敗体験談を紹介します。

人付き合いが冷ややかに感じられる

京都の人たちの対応が冷たく感じられたという体験談です。

ファビコン

30代男性・5年

デメリットは物価が高くてよそ者に冷たいところが昔からあります。しきたりをおもんじているところがあります。

ファビコン

40代女性:25歳から現在まで

生粋の京都の人はイメージ通り付き合いづらいです。

ファビコン

20代男性・8年

排他的な人が多い印象なので、大家などとのかかわり方がめんどくさいと感じた。

京都には建前を重んじる傾向が強いとされていますが、特に移住直後は冷たい印象を抱いてしまいがちです。

東京の無関心な感じとも違い、移住者を排他的に扱ってしまう人もまれに見られまれることも想定しておきましょう。

1-5.京都移住の失敗体験談【子育て面】

ここからは京都に移住したあとに感じた、子育て面の失敗体験談を紹介します。

治安が良くない地域もある

地域によっては治安が良くないところもあるという口コミです。

警視庁の「平成30年 警察白書 統計調査」によると京都の認知犯罪件数は全国でも12位と少なくありません。

コリアタウンがある京都市南区や、宇治市の一部の地域には外国人が多く住む団地、事件が多数起こっている伏見区は治安が悪いと県民の間でも知られているようです。

特に移住先で子育てを考えている人は、治安の良さについても足を運んで確認しましょう。

2.失敗から学ぶ!京都移住の注意点

ここまでは京都移住の失敗談を5ジャンルに分けてきましたが、ここからは京都移住で失敗しないための注意点を4つ紹介していきます。

京都府に移住する際には、

  • 生活が厳しくなりがち
  • プライドの高い人が多い
  • 生活に不向きなエリアがある
  • 主要都市への移動が大変

といった注意点があることを理解しておきましょう。  

注意点1.生活が厳しくなりがち

京都に移住する際の1つめの注意点が、収入に対する家賃の割合が高くなる傾向にあるため、生活が厳しくなりがちということです。

「厚生労働省による調査」によると京都の平均収入は294,100円であり、東京よりも10万円ほど低い水準であることが知られています。

一方で「全国賃貸管理ビジネス協会」によると京都の家賃相場は56,085円であり、東京よりも15,000円しか安くないです。

収入水準としては大きく下がりますが、家賃相場としては少しの下落しかありません。

このギャップにより、収入に占める固定費である家賃が大きくなってしまいます。

移住前に大手企業であれば京都への転職の機会を探る、京都での生活をセルフビジネスにつなげるといった対策を検討しておくことをおすすめします。   

注意点2.プライドの高い人が多い

「京都の人は嫌味っぽい」イメージが通りで、プライドの高い人が多い点には注意が必要です。

古都である京都には文化遺産や名所が多くあるため、他県とは一線を画すということを心で思っている人が多いようです。

発言の中でそういった「他とは違う」という意識が垣間見えると、やや嫌味っぽく聞こえてしまいます。

2019年の京都市の調査によれば高齢者率は28%であり、3.6人に1人が65歳の高齢者とされています。

日本の社会問題ですが、年々高齢者の割合が高くなっていることも、こういった思考傾向を県民性として残している一因かもしれません。

プライドが高いと言えど、地元愛が強いことがやや行き過ぎているだけです。

The京都人に出くわした場合、広い心をもって会話するように心がけましょう。  

注意点3.生活に不向きなエリアがある

京都府へ移住する際の3つめの注意点が、生活に不向きなエリアがあることです。

東京よりも田舎のイメージがある京都ですが、観光客向けのエリアもあり、生活に不向きなエリアがあります。

一般社団法人日本ショッピングセンター協会(JCSC)の「都道府県別・市区町村別SC一覧」によると京都ショッピングモールの数は62店舗であり 東京の5分の1ほどの水準であることがわかります。

観光シーズンにはスケジュール通りに動けないことも想定されるため、週に1、2度の計画的な買い物や通販での買い物に慣れておくといった対策が求められます。    

注意点4.京都駅への移動が大変な地域も

京都駅への移動が大変な地域もあることが、京都に移住する際の注意点の1つです。

関西の主要都市である大阪までは新幹線で15分です。

しかし、住むエリアによっては京都駅まで移動することが大変になり、思ったよりもスムーズに移動できないこともあります。

京都市の隣にある亀岡市からでも30〜40分ほどの時間を要してしまうため、 移住後しばらくは大阪に遊びに行く時期をゴールデンウィークなどの大型連休を避けるといった対策が必要です。

3.京都移住で豊かな生活を送るポイントとは?

京都に移住する際の注意点を理解できたところで、豊かな生活送るためのポイントを確認していきましょう。

京都への移住には、

  • 京都駅から3駅ほど離れたエリアに住む
  • 車を所有する
  • 本音と建て前を使い分け、人間関係をスムーズに

という3つのポイントを押さえることで、移住生活の満足感を高められるでしょう。  

ポイント1.京都駅から3駅ほど離れたエリアに住む

京都駅から3駅ほど離れたエリアに住むことで、騒音被害や観光客の混雑に巻き込まれることも少ないです。

東京や大阪などの都市よりも観光客が多い京都は、観光シーズンになると普段通りの生活がままならなくなることが想定されます。

特に京都駅には数多く観光地があり、観光地シーズンだと通勤に支障をきたすことも考えられます。

そのため目安ではありますが京都駅から3駅ほど離れた、二条駅や嵯峨嵐山駅エリアが住むのにはちょうどいいと考えられます。

家賃を抑えられるというメリットもあり、日常生活のストレス小さくできるでしょう。  

ポイント2.車を所有する

 
 
 
 
 
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少し固定費はかかりますが、車を所有することで京都移住の魅力を存分に感じられます。

公共交通機関があるため必ず必須という訳ではありません。

ただ、車があれば観光客対策京都の神秘的な自然を楽しむことができます。

京都には丹波や福知山といった美しい山々もあるため、休日に足を伸ばせる準備をしておくことをおすすめします。

二条などの落ち着いたエリアであれば、無理のない範囲で車のある生活をはじめられるでしょう。 

ポイント3.本音と建て前を使い分け、人間関係をスムーズに

本音と建て前をうまく使い分けることで、人間関係をうまくいかせられる可能性が高まるでしょう。

本音と建前を使い分ける人が多く、付き合いには苦労する。

(引用:プレジデント社による「47都道府県別・県民性大図鑑」)

とあるように、平たく言うと表裏がある人が多いようです。

また、京都府民には

プライドの高さは日本一だが、下手に出るとさらにバカにされる

(引用:プレジデント社による「47都道府県別・県民性大図鑑」)

という県民性があるとされています。

もともと首都であったこともありプライドの高さはピカイチ、ただ観光客数が多いため表面的に寛容な対応ができます。

冷たく感じられることもありますが、本音と建前を使いわけ、深入りしない気楽な人間関係を作るという感覚で交流を図るくらいの心持でいるのがベターでしょう。

4.京都に移住するならココ!おすすめの地域

ここからは京都に移住する際におすすめの地域を紹介していきます。

おすすめの地域は二条駅エリア周辺!

京都への移住の際には、二条駅エリア周辺に住むことをおすすめします。

二条駅エリアにはライフBiViなどのショッピングモールがあり、公共交通機関を使わずに買い物に行くことができます。

また、京都駅までも地下鉄・車で15分ほどとアクセスにも優れています。

ホームズによれば1LDKの家賃相場が89,000円ほどであり、人気エリアである烏丸御池とよりも1〜2万円ほど安く住めるため、車をもつことも可能です。

生活費が高くなりがち、観光シーズンの移動が大変といった京都移住の注意点も、二条駅エリア周辺であればクリアできます。  

利用したい移住支援制度

最後に京都に移住する際に、利用したい移住支援制度を紹介します。   

地方創生移住支援事業

京都府は次の条件をクリアする方々に移住支援金を用意しています。

  • 東京23区内に在住または下記の地域にお住まいで通勤している方(いずれも移住する3ヶ月前において、10年間のうち通算5年以上かつ直前に1年以上)
  • 京都府内の移住対象市町村へ移住する
  • 京都府UIJターンナビに移住支援金の対象として掲載する求人に応募し新規就業した

その他にも提出期限などの条件がありますが、移住してすぐに着手すれば2人以上の家族世帯100万円、単身者の場合60万円の移住支援金を獲得できます。

5.まとめ

京都府への移住に失敗しないためには、第一に移住後に感じるデメリットを理解することが重要です。

観光シーズンの住みにくさや、車の維持による出費の大きさといった点で移住後に後悔したという方が少なくありません。

ただし、

  • 京都駅から3駅ほど離れたエリアに住む
  • 車を所有する
  • 京都ならではの昔ながらの人間関係を楽しむ

これらが大切だと理解していれば、移住を成功に近づけることができるでしょう。 京都には昔ながらの文化があり、田舎ならではのゆっくりした時間を感じることができるため、しっかりと京都の特性を理解している方には非常におすすめです。